先日跳んできたトラックバックが面白いので、ここに紹介しよう。
「ぷにっと囲碁!なブログ」
2007.06.08 Friday「監視カメラが無いと守れない人命がある…かも」
管理人:
「力なき正義は無力なり。正義なき力は暴力なり」。
自分の身を守る訓練も受けていない、法的権力も無い「力なき正義」である乗客に「お前やお前の家族がどうなろうと知ったこっちゃないが、とにかく勇気を出して暴漢を止めろ」という無茶な事を言うより、相手を制圧するための訓練を受け、法的権力もある「力ある正義」である警察官・警備員を導入したり、(コスト的にそれが不可能であるならば)その代替として監視カメラを導入するほうが、現実的だと思うんだよな…俺。
やましい事をしてなければ問題ないでしょ?
管理人:
もそもさ、電車内の監視カメラを反対している人達って、カメラで撮られたら都合の悪い事でもやってんの?
列車内でシコったりパコったりとか。
みつき:
…でも、確かに、そういうやましい事をしていなければ、監視カメラがあっても気にはならないのではないか…と思いますね。
みつき:
それに、「プライバシーが云々…」とはいいますが、そもそも、電車は公共の空間であって、自分の部屋ではありませんしね…。
管理人:
あとさ、防犯カメラに反対するのであれば、「防犯カメラが必要ない世の中にするにはどうすればいいのか」という代替案が必要だと思うんだが、時間的・地理的・人的・金銭的コストとして現実的な範囲内での代替案があるのかな?
そこんところがちょっと疑問。
みつき:
今の日本が監視カメラの必要がない「安全な国」であれば良いのですが、最近の治安状況を見ると、残念ですが、監視カメラの設置は仕方がないと思う私がいます。
一見もっともだと思わせる論調である。ひとつずつ見てみよう。
>管理人:
>「力なき正義は無力なり。正義なき力は暴力なり」。
>自分の身を守る訓練も受けていない、法的権力も無い「力なき正義」である乗客に「お前やお前の家族がどうなろうと知ったこっちゃないが、とにかく勇気を出して暴漢を止めろ」という無茶な事を言うより、相手を制圧するための訓練を受け、法的権力もある「力ある正義」である警察官・警備員を導入したり、(コスト的にそれが不可能であるならば)その代替として監視カメラを導入するほうが、現実的だと思うんだよな…俺。
ここは実に分かりやすい「二分法」である。
「乗客に電車内の安全を維持しろと云うのは無茶である。車内警備員を充実させるべきだ。」
ここまではいい。だがなぜその代替えが監視カメラなのであろうか。本当に他に方法はないのか?
たとえば座席まわりに緊急ベルのボタンを配置すると云うのはどうだろうか。押すと車内中に大音響のベルが鳴り響き、客室乗務員にも通報される。これを周知させれば、充分な犯罪抑止になると思う。
>やましい事をしてなければ問題ないでしょ?
>管理人:
>もそもさ、電車内の監視カメラを反対している人達って、カメラで撮られたら都合の悪い事でもやってんの?
>列車内でシコったりパコったりとか。
>みつき:
>…でも、確かに、そういうやましい事をしていなければ、監視カメラがあっても気にはならないのではないか…と思いますね。
>みつき:
>それに、「プライバシーが云々…」とはいいますが、そもそも、電車は公共の空間であって、自分の部屋ではありませんしね…。
この方が、公共空間における個人の自由をどうお考えなのか気になるところだ。公共空間の行為が全て他者に把握されても構わないとでも言うのだろうか?重大な人権侵害をいともたやすく肯定する暴論である。こう考えてみよう。電車の中で乗務員がカメラを担いで誰彼かまわず撮影していたら不愉快ではないだろうか?
>管理人:
>あとさ、防犯カメラに反対するのであれば、「防犯カメラが必要ない世の中にするにはどうすればいいのか」という代替案が必要だと思うんだが、時間的・地理的・人的・金銭的コストとして現実的な範囲内での代替案があるのかな?
>そこんところがちょっと疑問。
>みつき:
>今の日本が監視カメラの必要がない「安全な国」であれば良いのですが、最近の治安状況を見ると、残念ですが、監視カメラの設置は仕方がないと思う私がいます。
ここも実は詭弁である。何かに対して批判することには、対案の提示は含まれない(今回は上で監視カメラに替わる案を提示したが)。殺人を批判する際に対案を出す必要があるとお思いか?悪いと思えば悪いと言う。それだけで充分なのである。
この方は監視カメラがなぜ問題なのか分かっていないようだ。監視カメラは全ての被写体に善を強いる。逆に言えば全ての被写体を悪だと想定するのである。そしてその「善悪」は監視する側によって決定されるのである。これを個人の尊厳の侵害と言わずして何と言おうか。
監視社会の恐怖はすでに現実化しつつある。一例を挙げよう。
携帯番号が“背番号”に 移動履歴監視の怖さ
JANJAN 2007/06/01
http://www.janjan.jp/living/0706/0705316449/1.php
田中さんが逮捕されたのは、共犯としてつかまった会員の女性に(田中さんが)高速料金を払わずに通行させた疑いによるもの、としていますが、小谷さんの取材によると、事実はまったく違っていたそうです。「フリーウエイクラブ大阪勉強会」に田中さんと女性が参加していて、この勉強会の模様を撮影したビデオに田中さんが映っていたというだけで、女性と無料通行を「共謀した」とされ、逮捕されたのだそうです。田中さんは改正法が施行されてから無料通行はやっていないこと、実行犯の女性と面識もなく、勉強会では無料通行を進める発言もしていないそうです。
小谷さんはこの事件は「国策捜査」であると述べました。滋賀でやっている裁判を傍聴しているそうですが、そこには、まさに携帯電話の記録やメールの記録など無尽蔵に集められた裁判資料が、裁判の証拠として出てきたそうです。「これは共謀罪と同じ」と指摘した上で、「まず逮捕ありき。勉強会のビデオに映っていただけで逮捕された。どんどん交友関係を調べ、任意に連れて行く。供述調書をとって固めていく。
安全や平和は、他者の人権を侵害して得るものではない。